4月に大分県別府市に一人温泉旅行に行きました。普段は大阪の都会でサラリーマンをしており、フェリーで直接行ける九州をずっと狙っていました。旅の目的としては二つ。一つはもともと温泉が大好きだった事もあり、日本最大の湯量で様々な泉質の温泉を楽しむことが出来る別府には以前から行きたかった事。もう一つはグルメ旅の目的もあります。このあたりの名産である関アジ、関サバといった海の幸をはじめ、九州ならではのグルメを楽しみたく別府市に行くことにしました。

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ツアーなどには参加せず、大阪の南港からフェリーで直接別府に向かい、向こうの民宿をネットの旅行サイトで予約するといったプランでした。行った観光名所としては、別府では定番の「地獄めぐり」。別府の市一つに、様々な種類の源泉が湧き出ておりその様が地獄のような風景なことからこの名前が付けられています。泥の湧き出る温泉、真っ青のブルーの温泉、真っ赤な温泉など普通では見られない光景をこの地獄めぐりとしては見ることができました。

食事内容は地元の居酒屋で関アジ、関サバを扱っているお店にて海の幸を堪能。旅行の気分も相まって最高の味でした。また、地元の郷土料理の団子汁も食べることができ、高級なものから庶民的なものまでグルメも堪能しました。

別府で一番面白い事といえばやはり温泉、銭湯です。別府では街のあちこちに銭湯があり、この銭湯が街の人たちの生活に根付いています。もちろん全て天然温泉で、源泉の場所によって泉質が違うので硫黄の匂いのする定番の温泉からお肌がつるつるになるアルカリ泉、少し変わった酸性泉など本当に様々な温泉がすぐに楽しめます。有名な観光客向けの銭湯から街の人たちが日常で使う銭湯まで巡って興味があればそこに入浴し、を繰り返して観光をしていました。

また、温泉と共に生きる街ということで面白かったのが、温泉の蒸気を利用して作られた地獄蒸しといわれる蒸し料理。専用の窯に(といっても温泉の蒸気が噴き出ている部分を利用したもの)食材を入れてしばらく待つだけ。火も一切使わず蒸し料理が完成です。泊まっていた民宿に地獄蒸しの設備があり、夜はスーパーで芋、トウモロコシ、魚介類、鶏肉、卵などを購入して自分で地獄蒸しが作れました。地獄蒸しは温泉の独特の匂いが付き、普通にセイロなどで蒸すよりもとても美味しくできあがりました。ビールと一緒に飲んで低予算で最高の夜を過ごせました。

一番困ったことは移動手段です。大阪から別府にフェリーで行き、到着後はバスや徒歩での移動にしていたのですが、まずフェリーが到着する時間が早朝の6時頃。当然バスも出ていないので、ひとまず駅まで徒歩で行くことに。それがまた遠い…おそらく2~3キロほどあったと思います。まずそれでヘロヘロになり駅に到着。

別府では電車は観光地には全く関係ない路線なので交通手段はバスになります。バスの一日券を買ったのですが、それでも一つの市全体が温泉観光地のようなものになっているのでとにかくバス移動が大変でした。時刻を待って、次の所にいって、次の出発時刻を覚えておいてそれに合わせて行動する…という感じでかなり神経を使いました。

さらに、別府は市全体が坂の街。街のほとんどが坂道になっているので徒歩で向かう時も重い荷物を背負いながらなので一苦労。レンタル自転車も考えましたが電動でないとこの坂道には向いていません。とにかく移動手段が大変だったので、次はレンタカーを借りるかレンタルバイクなどで街をめぐりたいと思いました。